おひとりさま日和

たまに相棒がいます。たまに。ひとりご飯やひとり映画、ひとり甘味巡りにひとり旅などいろんなひとりを満喫する22歳の日常です。趣味は映画・ドラマ鑑賞(洋画多め)、甘味巡り

【映画】「銀魂2掟は破るためにこそある」

こんばんは。

映画は洋画多めと言っておきながら、映画の感想一個目は邦画です笑

今日は「銀魂2 掟は破るためにこそある」を観てきました。

ちょっとネタバレしてるかもなので苦手な方は観てから読んでくださいね。

 

ついに公開されました実写版第二弾。帰ってくるの早すぎでは?笑

今回も素晴らしい俳優陣の演技!!ギャグ!!最高でした。

新キャストの皆さんもはまり役でキャスティング大成功だと思います。あんなくだらない(褒めてる)映画に出演してくれるなんていい人達なんだ。

やっぱり将軍が登場する話は文句なしに面白い!まさにイケメンの無駄遣いとはこのこと笑

ネタバレしてしまうので詳しくは言いませんが、全員振り切った演技で本気で笑わせに来てるので覚悟してください笑

いつもは静かな劇場内もみんな声出して笑ってましたよ!!

むしろ笑わずに見れる銀魂の話なんてありません。真面目にふざけてきますよ、奴らは笑

 

前作より圧倒的にパワーアップしていたのはやっぱりアクションシーン。より少年漫画らしい、原作らしいかっこよさがありました。

物語終盤、セリフなしアクションシーンが続く場面。思いのほか殺陣のシーンが長く、ダラダラしてしまうのでは?と思いました。しかし、それぞれの別の場所で戦っているキャラの殺陣の動きがすべて次の場面に繋がっていて爽快感がすごい。

あっという間に終わってしまいました。前作にはない演出で、疾走感がありつつもしっかりキャラの見せ場もあり、印象に残ります。監督、いい仕事してますね。

 

今回の物語に外せないキャラといえば、伊東鴨太郎。真選組参謀として局長から信頼を得ますが、局長暗殺を企み、真選組を乗っ取ろうとします。

銀魂に登場する悪役の中で一番好きなキャラです。彼が破滅の道へ進んでしまった理由が切ない。

剣術の才能も有り、学もある。努力家の彼はヒーローにだってなれたはずなのです。でも彼を受け入れてくれる人はいなかった。何事も出来すぎるがゆえに敬遠されてしまったのですね。実の母にまで疎まれる彼には居場所がなかった。周りの人たちに認めてもらいたくて努力すればするほど孤独に陥る。そんな人生で彼は心を閉ざしてしまった。

自分を受け入れ、理解してくれる人間はいないのだと思い込んでしまったのです。

そのせいで局長や土方さんたちの思いを拒絶してしまった。

一人の仲間として、友人として彼を慕い、尊敬してくれる局長を受け入れることができなかった。いままで向けられたことがなかった感情に戸惑った末に道を違えてしまった。

伊東鴨太郎にとって真選組との出会いは最大の幸福であり、最大の不幸だったのでしょう。彼らという存在に出会わなければからっぽの心のまま冷徹に生きていくことができた。周りを拒絶し孤独に生きることができた。彼らに出会ったことで仲間という存在を知り、絆を知った。彼が気づいていなかっただけでずっと欲していたものは隣に存在していたのです。

彼の最期、彼自身も気が付くことができたのが救いであり、幸福であったのだと思います。仲間と笑いあう伊東先生が見てみたかったですね。アニメの真選組動乱編を見たときは感動して泣いてしまいましたが、実写でも泣いてしまいました。

 

気が付けば伊東先生についてすんごい語ってしまいましたが、それだけ魅力のあるキャラなんです。解釈違いどんとこい!!笑

銀魂はどんなキャラにもドラマがあって主人公にだってなれるような魅力があります。フィクションのキャラが人間よりも人間らしくて、情に厚い。だから実写になっても違和感なく素晴らしい作品になっているのだと思います。

それと外見の再現度もすごいですよね。こんな似ている人いるんだ!?って思いました。

 

ギャグもシリアスも最高だったのですが一つ残念だったのが、銀さんと万斉の戦闘シーン。映画オリジナルの演出で、二人は江戸城で戦いました。アニメだと新八や神楽、真選組が戦いを続ける場所でのシーンなんですよね。

「俺ァ安い国になんぞのために戦ったことは一度たりともねぇ。国が滅ぼうが侍が滅ぼうがどうでもいいんだよ。俺ァは昔っから。今も昔も俺の守るもんは何一つ。変わっちゃいねぇ。」

銀さんのこのセリフが印象的ですが、このセリフ、万事屋の仲間や真選組の仲間がいる場所でいうからこそ意味があると思うのです。

銀さんが今も昔も守りたいものは仲間だから。銀さんと万斉の見せ場を作るには仕方ない改変だとは思うのですが、原作ファンとしては少しだけ残念でした。

素敵なシーンには変わりありませんが!

 

前作に続き、かなりぎりぎりを攻めてくるパロディもパワーアップしてました。去年は公開中止になるんじゃないかとハラハラしてましたが、大丈夫だったので今作も大丈夫なんでしょう。きっと大人たちがいろんな方面に謝りに行ってくれるはず。

子供から大人まで楽しめる映画です。興味のある方はぜひ観てください。

 


映画『銀魂2 掟は破るためにこそある』本予告【HD】2018年8月17日(金)公開